携帯電話における新画像圧縮方式を開発
NTTドコモのiアプリサービス上で写真品質の画像再生に成功
ディジタル信号処理アルゴリズムやLSI用IPの開発を手がけるベンチャー企業のシステムエルエスアイ
株式会社(中浦代表取締役)は、携帯電話における新画像圧縮方式「ULIC(Ultra Light Image Compression)」を開発し、NTTドコモのiアプリサービス上で高品質画像の再生に成功し特許を出願いたしました。
近年、携帯電話の性能は飛躍的に向上しており、音声通信だけでなく文字や画像などのデータ通信も
日常的に行われるようになりました。データ通信量は急激に増加しており、近い将来、音声通信量を
追い越すことは確実となっています。特に画像は膨大なデータ量を有し、データ通信量の増加に大きく
関与しています。
ところで、携帯電話のデータ通信において、通信速度は一般的なパソコンと比較してかなり低速であり、
また、データ量に応じて課金されるという特徴があります。従って、画像を送受信する場合、その膨大な
データ量を圧縮する技術が不可欠となります。
また、小型軽量化、低コストおよび低消費電力を常に要求される携帯電話機には、必ずしも高性能な
処理装置を搭載できるとは限りません。すなわち、画像圧縮技術には再生処理に必要な計算量が
少ないことが要求されます。
現在、携帯電話で利用されている代表的な画像圧縮方式として「GIF方式」と「JPEG方式」があります。
最も広く利用されているのは「GIF方式」です。「GIF方式」は、表示可能な色数が256色であり、人工的な
グラフィックス画像に適しています。しかし、人物写真や風景写真などのフルカラー画像を圧縮し表示す
ると、粒状感が目立つ現象が発生するなど、画質に大きな劣化が見られます。
一方、「JPEG方式」はフルカラー表示(1677万色)をすることができ、圧縮率が高い割に優れた画質が
得られる圧縮方式です。しかし、再生処理に必要な計算量が多く、限られた性能の処理装置にとって
負担が大きいという問題点があります。
このような流れの中、当社では、データ処理に要する計算量を「JPEG方式」の150分の1にまで減少し、
「GIF方式」よりもはるかに高品質である写真品質の画像を携帯電話で高速に送受信できる画像圧縮
方式「ULIC (Ultra Light Image Compression)」の開発に成功致しました。本画像圧縮方式を用いること
により、NTTドコモのiアプリサービス(JAVA仮想端末)上で写真品質の画像を再生することができます。
また、Jフォンやauでも同様のサービスが予定されており、本画像圧縮方式の需要は大きくなっていく
ものと考えております。現在iモードサイトを運営するコンテンツプロバイダー各社に本技術を利用した
画像配信サービスの開始を働き掛けると共に携帯電話機器メーカにも当該技術の導入に向けての
アプローチを開始いたしました。
当社の技術を用いることによって、携帯電話の待ち受け画面に好きなタレントや美しい風景等の写真
品質の画像を使用したり、手軽に写真を交換したりと世代をこえて楽しめるだけでなく、画像付きの
ニュース、通信販売の商品写真の提示などビジネス界におきましても変化をもたらすことができると
期待しております。
当技術は動画への対応も可能となっており、将来予測される携帯電話のデータ処理速度の向上に
伴い、当技術を使用したiアプリサービス上での動画再生も可能になると考えております。
さらに、本画像圧縮方式は非常に簡単な演算で画像の圧縮/伸張が可能であると言う特徴をいかし、
携帯電話のみならず、画像転送を伴う様々な機器に専用LSIの追加無く搭載可能です。
なお、ULICの画質をご確認いただくために、ULICデモアプリケーションのダウンロードを弊社ホーム
ページ(http://www.syslsi.com)において本日より開始いたします。
以上
今回開発の方式
「ULIC」 現在一般的に使用されている方式
「GIF」
(双方とも原画像を1/5に圧縮)

